
帯状疱疹の原因
皆さんは小さい頃に水疱瘡はすませましたか?帯状疱疹となる原因は小さい頃に大体の人が発症した水疱瘡と同じ[水痘・帯状疱疹ウイルス]というウイルスが活性化したことにより、帯状疱疹が発症すると報告されています。どのような場合に誘発され、発症するのか、順を追ってご紹介させていただきます。
水痘・帯状疱疹ウイルスとは〜帯状疱疹発症までの流れ
ご紹介させていただいたとおり、水疱瘡と帯状疱疹は同じウイルスから発症されます。ヘルペス科のDNAウイルスの一つであり、帯状ヘルペスというものです。初めて感染した場合に水疱瘡を発症させ、症状が治まりだすと体からいなくなるわけではなく、また活性化する時を待って、静かに眠っているのです。
眠ってしまったウイルスが潜んでいる場所としては脊髄神経後根や知覚神経節、さらに脳神経(三叉神経)であり、それらが自分の体が弱っているという何らかの信号をキャッチすることにより、再度活性化し、帯状疱疹を発症させます。
ウイルスが再び活性化するメカニズムは解明されておらず、不明ですが、誘因としてストレス、疲労、過労、免疫力低下が挙げられています。そして、これらのどれかが異常な負担として脳に刺激を与えたときにウイルスが目覚め、帯状疱疹として発症するのです。
ストレス
ストレスの意味をご存知ですか? 皆さんが毎日感じているようにストレスと生活は切っても切れないものなのです。
ストレスとは「ゆがみ・ひずみ」を意味し、クッションやボールなどに圧を加えると凹むように、そのままの凹んだ状態をストレスと呼び、その加わる圧のことをストレッサーと呼んでいます。ストレッサーは様々な要因のことを称し、数多く存在するストレッサーの中から挙げられているものとして、今肌で触れている気温や煙草を好まない人は副流煙、生活の中での必要以上の騒音や自分を取り巻く人間関係、人生の大きな転機に立たされた時や挫折を味わったときなどがそれです。
これらの要因の積み重ねや大きなストレス刺激を脳がキャッチした場合に潰瘍をはじめとした消化器疾患、関節リウマチなどの自己免疫疾患や精神神経疾患、眼疾患を誘発させます。また、自分はストレスと感じていないという人も中にはいらっしゃると思います。ですが、そんな方に限って無理をしていたり、空元気になっていたりと知らぬうちにストレスと溜め込んでいます。あれ? 何処かおかしいと感じたり、周りの人に促されたら病院で相談されてみてはいかがでしょう。
疲労
疲労は実感している自分が一番良く分かっていると思います。なんか今日疲れてるなぁ、と思う日はありませんか?脳・身体・筋肉などの肉体・精神・眼など疲労を感じる部分は様々です。
さて、疲労のメカニズムとして報告されている内容は、社会生活を営む上で外部から受けたストレスにより、ホルモンの均衡が崩れ、壊れることによって起こるもの。また毎日を過ごしている中で、疲労を感じる物質が蓄積させることによって起こると報告されています。ですが、それらを引き起こす疲労の核となるものはまだ不明です。
過労
自分は過労ではなく、疲労だと思っている人はいませんか? 休みなく働く人が多く、今の時世では良いことでも、体にとってはとても辛いものです。過労とは疲労により消耗したエネルギー、または体力が回復しないうちに、さらにエネルギーを消費することによって疲労が蓄積したことを示します。疲労の蓄積が過労となり、全身の倦怠感や食欲不足、睡眠不足などとなり体を痛めつけます。
また血管が細くなり、心臓の血流が悪くなる狭心症などの心疾患に加え、脳梗塞など脳疾患など重度の障害を招く可能性もあります。消耗したエネルギーを充填するには十分な睡眠や栄養・休養を摂る必要があり、少しの時間を要しますが、何よりも健康が大事なので自分の体を労わってあげてください。
免疫力低下
免疫力とは体に進入したウイルス(風邪・細菌など)に対する力のことで、血液中の白血球などがウイルスを退治してくれる機能を果たしていています。また生態防御機能であり、健康を維持する働きを担っています。そのため、それら機能が低下するとウイルスに対抗する力が弱くなるためにアレルギーや感染症に罹りやすくなったりします。
免疫力の低下の原因は年齢などによる各機能が衰えたことよるものもありますが、偏った食生活(加工食品・インスタント食品)や、不規則なライフサイクル、水質汚染などの環境問題までもが影響しているのです。免疫力の低下を防ぐためにも規則正しい食生活を心がけてください。