帯状疱疹で悩んだら【ゾスターナビ】
ワクチン,予防接種,帯状疱疹

ワクチン接種について

「帯状疱疹のワクチンって、水疱瘡のワクチンと一緒なんだよね?それって大丈夫?」 もちろん大丈夫です。関連ページでもご紹介しましたように、帯状疱疹は水疱瘡の大人バージョンなのです。水疱瘡も帯状疱疹も同じウイルスから発症するので、ワクチンも同じものを打ってもウイルスの活性化を抑えてくれる予防になります。

水痘・帯状疱疹ワクチンとは

水痘・帯状疱疹ワクチンは日本が先駆けとなり、開発されたワクチンです。毒素の弱まった水痘・帯状疱疹ウイルスを凍結させた後、乾燥させたもので造られた生ワクチンであり、蒸留水で溶解し使用しています。重症化しやすい人に使用されてきましたが、今では広く用いられ、副作用もまったく認められないことから小児の水疱瘡に接種されることが多くなりました。

ワクチンを接種すると抗体陽性率は90%以上になります。しかし、それでも水疱瘡に罹患しないわけではなく、6〜12%の人が水疱瘡に発症します。水疱瘡あるいは帯状疱疹に罹っている人と接触した場合、72時間以内にワクチンを打てば症状があらわれても軽症で済みます。

何歳くらいで接種するのが良いのか

水疱瘡の場合、12ヶ月後からの接種ならいつでも可能です。ただ任意によるものなので、接種するかどうかは、本人または両親の判断となります。帯状疱疹の場合も任意になりますが、帯状疱疹の発症する年代が50代〜60代に多く、加齢により免疫力が低下するにしたがって重症化したり、帯状疱疹後神経痛になるリスクが高くなっています。

ですがワクチンを接種することで、帯状疱疹の発症率は65%にまで引き下げられている実験結果が報告されているので、帯状疱疹を予防するには50代の方からの予防接種は大事になってきています。また帯状疱疹は最近若年層にも多く見られています。幼児期に水疱瘡に罹患しても、そのときに作られた抗体は20年後には弱くなります。

しかし、その頃に自分の周りに水疱瘡に罹った子供が近くにいると、弱まってきていた免疫力が再度活性化され、ワクチンを接種したときと同じように働いてくれます。それでも成人がワクチンを接種するタイミングや接種した後、どのくらい効果が保たれるのかは不明です。

帯状疱疹が水疱瘡の予防になるのか

大人になってからの水疱瘡は小児期に済ませる他の感染症と同じく、感染すると重症化しやすくなります。高齢になり発症した場合は、重症化するリスクが高くなり、肺感染症などの呼吸器疾患を併発させることもあります。

成人しても水疱瘡に感染していない方は、もし感染した場合に重篤な疾患を招く恐れがあります。また成人してからのワクチン接種は水疱瘡の予防にもなりますが、帯状疱疹への予防へも繋がりますので、早めのワクチン接種をお勧めします。

ワクチンの費用

アメリカなど30カ国以上の国で水疱瘡のワクチンを帯状疱疹予防に使用されています。ですが、日本ではまだ広く多くの人に知られていないため、水疱瘡や帯状疱疹に関しての薬剤に関しては保険や公費で負担してくれますが、ワクチン接種は法で定められた予防接種ではないため、保険の適用がなく、自費負担となっています。

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  • <予防と対策>帯状疱疹の食べもの・ワクチン接種と予防など
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  • <帯状疱疹Q&A>質問と回答について