
帯状疱疹Q&A
帯状疱疹と水疱瘡をごちゃ混ぜにして考えていた人は、このサイトを通して知っていただけたかと思います。この疾患に関しては、神経痛が始まったときに初めて存在を疑うくらい、広く知られているわけではないので、症状を感じたときに初めて調べて帯状疱疹を知ると思います。皆さんが疑問に思う、帯状疱疹の疑問を一問一答形式でご紹介していきます。
疑問と一緒に不安も解消Q&A
帯状疱疹の神経痛は不安がいっぱいですが、それに関しての予備知識というものはとても大事になってくると思います。ここでは帯状疱疹の良くある質問・疑問をご紹介いたします。また専門のお医者さんに相談するのが正確であり、ベストと言えますが、帯状疱疹に対する心積もりとして捉えておきましょう。
Question. 再発はするの?
Answer. 帯状疱疹は一度発症したら二度とないと言われています。
しかしそれに安心していてはいけません。帯状疱疹は治った後も急激な免疫力の低下や抵抗力の衰え、体調が崩れたときに、治まっていた水痘・帯状疱疹ウイルスがまた騒ぎ出し、再発する可能性があります。一度発症した人は免疫力の低下から帯状疱疹を発症し、その大変を体験しているのですから、体調などには尚気を付けなければいけません。
Question. まず何科に行けばいい?
Answer. 症状によって受診される科は皮膚科、脳神経外科、整形外科、心療内科、耳鼻科、眼科、内科とありますが、まずは皮膚科を受診しましょう。帯状疱疹は初期症状の皮膚の発疹は体の片側のどちらかから現れるもので、他の疾患との診断が付けやすい皮膚疾患の一つです。
Question. 病院に行かなくても自然と治る?
Answer. 帯状疱疹は放っておいても3〜4週間で自然治癒する疾患と言われています。ただし、自然治癒で直す場合は帯状疱疹後神経痛という後遺症を引き起こすので、やはり皮膚科や専門医にかかることをお薦めします。
水疱は上皮細胞とともに剥がれ落ち、潰瘍となり、やがて乾燥し、治癒に至ります。このサイクルが1週間〜10日間に行われ3〜4週間後には治りますが、その期間内に治癒しない場合は免疫異常が考えられます。
Question. 合併症について
Answer. 神経に作用する帯状疱疹は水疱などの発疹を発症した部位によって様々な合併症を引き起こす可能性があります。
顔面にできた場合には末梢性神経麻痺(ラムゼイ・ハント症候群)、眼周辺にできた場合には緑内障や視力低下からの失明、耳の周りにできた場合は脳炎や髄膜炎という重度の障害を引き起こす可能性がありますので、合併症を引き起こす危険性を回避するためにも、専門的な治療を医師と行ってください。
Question. 予防法について
Answer. 「免疫力を高める!」これが一番の予防法です。
免疫力を高めるためには特別意識して、何かに取り組まなければいけないというわけではありません。普段の生活から食事、睡眠、休息という体の基盤となるものをしっかりと造っておけば、自然と免疫力も高められ、帯状疱疹だけでなく風邪やその他のウイルスの予防にもなります。ですから普段から規則正しい生活を心がけましょう。
また予防接種も有効な予防法になります。体の中にワクチンでウイルスに対抗するための抗体を造ることによって、帯状疱疹に罹患しないようにします。