帯状疱疹で悩んだら【ゾスターナビ】
あせも,虫さされ,かぶれ,帯状疱疹

その他の皮膚疾患

皮膚疾患はバリエーションが豊富で罹患する私たちは本当に大変です。豊富すぎる病気の症状・治療に対応していかなくてはならないのです。皮膚病の中には治療に時間のかかるものや体に痕を残していくもの、慢性化した痛みや皮膚病になると治りづらいことこの上ないのです。そうしているといつの間にか体だけでなく心も疲れてきてしまいます。
その疲れがまた皮膚病になりやすくなる体作りをしています。皮膚病の多くが免疫力の低下と深く関係しているので、心身ともに休養することが病気の予防・回復の第一歩となります。ここでは関連ページでご紹介し切れなかった、良くある皮膚疾患をご紹介します。

日常で起こりうる発疹

発疹とは別称「皮疹」ともいい、皮膚表面にみられる変化をいいます。特定の部位に与えられた局所刺激だけはなく、全身で起こっている異常の一つとして出現します。皮膚疾患にはよくみられる始めの発疹を原発疹、その後から継続的に顔をみせる発疹を続発疹と分けています。

一口に発疹と言ってもたくさんの種類があり、原発疹には丘疹、紅斑、紫斑、結節、膿庖、膿腫(嚢腫)、水疱、蕁麻疹があります。続発疹には潰瘍、表皮剥離、びらん、腫瘤、瘢痕、萎縮、痂皮、鱗屑などがあります。

ダニ

ダニにはねずみなどに寄生するイエダニ、コンクリートにでるタカラダニ、食べ物に発生するコナダニ、アレルギーの原因となるヒョウダニ、痒みを引き起こすツメダニ、山などの自然に生息しているマダニ、疥癬の原因となるヒゼンダニなどがいます。

ダニは呼吸器、眼、鼻、皮膚にアレルギーを引き起こす原因抗体であり、アレルギー性喘息、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、花粉症と広く知られています。そしてどこのご家庭にもダニは生息しています。

ですが、アレルギーを引き起こすのは生きているダニではなく、シ骸となったダニや糞、脱皮殻です。それらを傷ついている皮膚表面から体内に吸収したり、口や鼻から吸ってしまうとアレルギーを発症します。

虫刺され

カニ・エビなどの甲殻類やダニ・クモなどのクモ形類を節足動物と呼びますが、この節足動物に刺されることを虫刺症(虫刺され)、また刺咬症と呼びます。蜂や蚊、ノミ、ダニ、ブヨなどに刺されると皮膚の中心に赤い紅斑や水疱がみられることがあります。

蚊は人の皮膚から血を吸血するときに麻痺成分を含んだ唾液を出すので私たちは刺されているという感覚をさほど持ちませんが、その唾液に体が反応を示し、次第に痒みを帯び始め自覚します。

蜂に刺された場合は刺された数分後に腫脹し始め、赤く大きくなり強い痛みを感じます。蜂に刺されるとアナフィラキシーショックを起こす危険性があり、すぐに病院で治療を行わないと後に命を落とす可能性もあります。

あせも

「あせも」とは汗疹性湿疹のことで汗疹とも呼ばれ、皆さんの良く耳にする湿疹(皮膚炎)とは別の疾患になります。湿気をたっぷりと含んだ、高温である頸、脇、肘、股、膝といった皮膚同士が密着・摩擦するような場所に発症しやすく、体温の高い人や乳幼児、太っている人、体温が高温になる職場環境、多汗症などの人が起こしやすいです。

汗を発散する汗孔(エクリン腺)、つまり汗の吹き出し口が塞がれたり詰まったりすると汗を外に発散出できずに皮膚の中に停滞します。その皮膚の中に停滞した汗が小水疱をつくったのが汗疹であり、水昌様汗疹と紅色汗疹とに分かれます。そして皆さんが問題視されている「あせも」というのは一般に紅色汗疹となります。

小水疱のみがおおく出現し、発赤などの赤みを伴わないものが水晶様汗疹で、痒みがあり、首周りや脇に発赤のある小水疱がたくさんできるのが紅色汗疹です。水晶様汗疹は数日で自然治癒するのに比べて、紅色汗疹は痒みと湿疹、細菌感染が起こると膿庖となり、症状に合わせた治療が必要となります。

火傷(やけど)

やけどは熱傷(ねっしょう)とも呼ばれ、皮膚の損傷の度合いによりI〜III度にレベル分けされます。I度(表皮の熱傷)では発赤・紅斑を、II度(真皮までの熱傷)では水疱となり、III度(皮下脂肪にまで達する熱傷)では皮膚の壊シがみられ、レベルが上がるに連れて痛みも上がるのですが、III度では細胞がこわれるために痛みを感じなくなります。

原因により起こる熱傷も様々あり、酸やアルカリ性の化学薬品によって起こる化学熱傷や放射線を浴びたことによって細胞や血流を障害されたことで起こる放射線熱傷、電流への抵抗によって生じる電流熱傷、熱湯や高温の蒸気を浴びたことによる温熱熱傷、温熱熱傷の一種で、低温熱源に長時間触れていたことによる低温熱傷などがあります。

接触性皮膚炎

接触性皮膚炎は"かぶれ"と俗されている急性皮膚疾患の一種で、皆さんも良く耳にするのは赤ちゃんに起こるオムツかぶれですね。オムツかぶれもこの接触性皮膚炎の仲間であり、他にも食べ物の山芋や、金属類、漆(うるし)などの植物、コスメなどの日用品や外用薬などに接触したことにより引き起こされる皮膚疾患です。

接触性皮膚炎は刺激性接触皮膚炎とアレルギー性接触皮膚炎に区別され、日用品などに含まれる洗剤の酸やアルカリ刺激によって化学物質が直接的な刺激を皮膚に与えたことにより、刺激性皮膚炎が起こります。アレルギー性皮膚炎は皮膚と接触した物質(山芋などの痒み成分)が体の細胞と免疫反応を起こすことにより発症します。

一度の接触で起こる人もいれば、数度の接触で発症する人もいます。発症までには時差があり、4〜24時間以内に痒みを伴った皮膚炎が起きますが、年齢が高くなるに連れて発症速度も遅くなり、3〜4日かかって発症する場合もあります。

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  • <帯状疱疹と間違えやすい病気>皮膚炎や蕁麻疹・風疹など
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